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2020-02

障害児の母から見た、映画『I am Sam』 - 2013.03.23 Sat

昨日、映画『I am Sam』を観ました。
■I am Sam >> http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD1756/

ストーリー中、サムが弁護士のリタから「あなたの障害?ハンデ?何て言ったらいい?」と聞かれて
「僕はサムだよ」って。
うん。私は白々しく障害のことを「障がい」なんて書かないし、息子のことをその言葉意味どおりに
障害者だとは思っていません。息子が社会生活を送るには国や自治体や社会の皆さんの助けが必要で
それが無いとウチの子は生きてゆくのがとても難しいので、助けを求めやすいように、障害と言ってます。
障害という言葉を差別用語だと思ってる人が多いから、やんわりとオブラートに包むように「障がい者」と
「害」をひらがな表記した言葉が生まれたんだと思います。それは優しい気持ちからなのだと。
でも、それだったら普通に「障害者」と表記して、気持ちを優しくしていれば良いんじゃないかな?と思います。

カナダに留学していた頃、「エスキモー」は差別用語だから「アボリジナル」と言いしょう、と習いました。
その時も、差別的な気持ちを持たずに「エスキモー」って呼ぶ方が自然なんじゃないかな?
当事者の方々は、白々しく呼び方を変えたことで問題解決したように思われるの、嫌なんじゃないのかな?
と感じたのを覚えています。
障害児の親になってみて、「障がい者」という表記を見た時。「害」を「がい」とひらがな表記しても
何も問題は解決しないのだし、私たちは何も変わらないのだし、そういう表記をする人自身が
単に自己満足や自己防衛するためだけの言葉じゃないのかな…と思いました。
それなら普通に「害」の時を使ってもらって、普通に接してもらった方がいいかな、と。

さて。映画に描かれている内容がどれだけ事実に沿っているのか分かりませんが、アメリカは日本に比べて
健全だなぁと思いました。障害としては割と重度のサムが、健常者と一緒にスタバで働いてる。
あからさまに迷惑そうな怪訝な顔でサムを見る人がいるのも、普通でいいと思いました。
ちゃんと理解してもらって助けてもらいながら社会生活をしてる。でも、差別的な態度で排除されることもある。
そういう二面性がちゃんと表面化してて見えるっていう事は、健全だと思います。
日本だと、表面上はニッコリと礼儀正しく、思いやりを持っているかのうような態度で、実際には冷たい差別を
透明なナイフのように突き刺すパターンが多いように思います。突き刺す側は無意識のこともあるでしょうし
薄々意識してることもあるでしょう。そして、表面上には何も悪意が見えないから「私は何も悪いことなんて
してないわよー」って、良い人のような顔。周囲もそれを黙殺してるようなトコロ。
ちょっと不健全だなぁ、と感じてしまいます。

この映画を見て、私が相方に言った言葉は、「私も孫がほしい!」でした。
息子にも、いつか奥さんができて、子供ができるかもしれない。大人になるまでに知能年齢が小学生くらい
になれば、この純粋さと優しさを理解してくれる人が現れるかもしれない。
実際に私と相方が日々、息子から与えてもらっているプレゼントを、感じてくれる人。
そんな希望が持てるようになった、温かい映画でした。

ネット上にある映画レビューを見ていると、ストーリーが薄っぺらいとか、リアルじゃないとか、
7歳の知能で結婚や子育てなんて非現実的で、単に涙を誘うことだけを目的にした映画だ、というような
コメントを見かけました。
確かに、身近に知的障害を持つ人がいない人にとっては、リアルに感じられないのかもしれません。
知能年齢が7歳だからといって、精神年齢まで子供のままというワケではないんですよね。
知的障害者さんたちは、発達度合いがジャンルによってバラバラだから知的障害者さんなのであって
精神年齢は意外と子供のうちから大人だったりするのです。優しさとか思いやり、忍耐強さなどは
普通の大人よりもずっと成熟してると思います。
実際、知能2歳程度の息子と接していても、私よりも大人だな…と思う面もあるんです。

「感動する」「泣ける」などという感想を耳にしたせいで、天邪鬼な私はこの映画を観るのが遅くなりました。
でも、知的障害児の息子とディープに接している今が、そのタイミングだったのでしょうね。
この映画は、感動や涙を誘う映画ではありません。知的障害者たちの実際を優しく描き出した
ドキュメンタリーのような映画だと思います。
障害者と健常者が一緒になって暮らしていくことは、決して健常者が世話をしてあげるという
一方通行ではなくて、沢山のプレゼントを、大切なことを、障害者から受け取るということでもあるんです。
弁護士のリタも「あなたに助けられている気がするわ」って、言ってましたね(*^^*)



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Re:

永吉さん、こちらにもコメント、ありがとうございます♪
おかげさまで幸せな人生。これも息子のおかげだと思っています。
息子はまさに、天からの授かり物です!

ちえさん、健全な考え方をお持ちですね。
ちえさんのご家族が、素敵な人生を送られていることに
共感しております。


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ちえです。唄うこと&お菓子を作ることが大好きです。夫と2人で光永典人写真スタジオを経営してます。2019年12月にはこころ笑うサロンNICOLAをOPEN。私の詳しいプロフィールはコチラをご覧ください。
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